专利摘要:
外部の温度勾配からエネルギを抽出する熱力学のスターリングサイクルを利用する流体ディスプレーサエンジンが開示される。作動ガスは、2つの隣接した各シリンダ内に配置され、暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体の動作によって各シリンダの暖領域から冷領域へ循環させられる。各チャンバ内の作動ガスの交替交代の加熱と冷却は、ディスプレーサ流体を一のシリンダから別のシリンダへ流れさせ、一方の作動ガスに他方の作動ガスを順に膨張圧迫させることができる。ディスプレーサ流体の流れは、制御弁の使用によって最適に制御することができる。エネルギは、ディスプレーサ流体の流路内のタービンの使用によってディスプレーサ流体の流れから抽出することができる。
公开号:JP2011513641A
申请号:JP2010549635
申请日:2008-12-24
公开日:2011-04-28
发明作者:ベニック,ニコラス,エイ.
申请人:ベニック,ニコラス,エイ.BENIK,Nicholas,A.;
IPC主号:F02G1-053
专利说明:

[0001] 関連する特許出願の相互参照
本出願は、参照により本書に組み込まれる2008年3月5日に提出された米国仮出願第61/068,215号明細書と、参照により本書に組み込まれる2008年10月20日に提出された米国仮出願第61/106,615号明細書との優先権を主張する。]
[0002] 本発明は、エネルギ変換の分野に関し、特に海洋熱エネルギ変換システムで使用されるスターリングエンジンに関する。]
背景技術

[0003] スターリングエンジンは、熱力学のスターリングサイクルを利用する周知のマシンであり、熱エネルギを機械エネルギまたは電気エネルギに変換する。典型的なスターリングエンジンでは、空気、水素またはヘリウムなどの作動ガスが熱源によって交互に加熱され、ヒートシンクによって冷却される。加熱サイクルと冷却サイクルに応じた作動ガスの膨張と圧縮は1以上のピストンを駆動するのに用いられ、これは一般にシャフトまたは駆動ギアシステムを順に駆動する。]
[0004] ある周知の種類のスターリングエンジンは、図1A乃至1Dに関して記載されるディスプレーサ型スターリングエンジンである。まず図1Aを参照すると、ディスプレーサ型スターリングエンジン100は1つのパワーピストン102とディスプレーサ104を含む。作動ガス106は、ディスプレーサ104の一方の側からディスプレーサ104の他方の側にチャンバ108内で移動する。チャンバ108の一方の側の加熱と、チャンバ108の他方の側の冷却とが、作動ガス106の交替交代の膨張と収縮をディスプレーサ104の相互の側で繰り返させ、これは順にチャンバ108の暖側と冷側との間でディスプレーサ104を交互に移動させる。作動ピストン102は、ディスプレーサチャンバ108と通じる第2チャンバ110内をしっかりと密閉し、チャンバの暖側の作動ガス106が膨張するパワーストローク中に上方へ押し進められる。作動ピストン102は、クランクシャフトによって、例えばディスプレーサ104に機械的に連結されてもよく、これは時間を計って相対動作を調整する。機械的連結は、図示されないが、作動ピストン102に作動ガス106を圧迫させ、ディスプレーサ104に下方運動(図1B)を提供する。熱は熱交換器112によって作動ガス106から抽出され、ディスプレーサの冷側の作動ガス106の圧縮を助長し、このガスをディスプレーサの周囲で移動させ、チャンバ(図1C)の暖側を再充満させる。次いで、冷作動ガスはチャンバ(図1D)の暖側で加熱され、パワーピストン102を駆動し、ディスプレーサ104を下方に移動する。これによりエネルギは、チャンバの暖側と冷側との間の温度差に応じて作動ガスから抽出される。] 図1A 図1B 図1C 図1D
[0005] 様々なシステムと方法が知られており、海洋からエネルギを抽出し、海洋熱エネルギを他の形態の有用なエネルギに変換する。一定の技術的な障害が克服されるとき、海洋熱エネルギ変換(OTEC)の分野は再生可能なエネルギ源としての非常に有望である。海洋からエネルギを抽出するために、OTECシステムは、暖かい海洋表面から海洋深くの非常に冷たい水にまで及ぶ部分を含まなければならない。不都合にも、ディスプレーサ型スターリングエンジンは以前、大きなサイズのディスプレースメントチャンバが必要とされ、かつ長距離に及ぶ様々な機械的連結によりOTECシステムに使用するには非実用的であることが分かった。]
[0006] 本発明は、外部の温度勾配からエネルギを抽出する熱力学のスターリングサイクルを利用する流体ディスプレーサエンジンを提供する。作動ガスは、各々の2つの隣接したシリンダ内に配置され、暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体の動作によって各シリンダの暖領域から冷領域へ循環させられる。各チャンバ内の作動ガスの交替交代の加熱と冷却は、ディスプレーサ流体を一のシリンダから別のシリンダへ流れさせ、一方の作動ガスに他方の作動ガスを順に膨張収縮させることができる。ディスプレーサ流体の流れは、制御弁の使用によって最適に制御することができる。エネルギは、ディスプレーサ流体の流路内のタービンの使用によってディスプレーサ流体の流れから抽出することができる。]
図面の簡単な説明

[0007] 本発明の前述その他の特徴と利点は、添付する図面と共に取り扱われる以下の実施例の詳細な説明から十分に理解されるであろう。
図1Aは、先行技術に係るディスプレーサ型スターリングエンジンの1つの動作状態の概略図である。
図1Bは、先行技術に係るディスプレーサ型スターリングエンジンの1つの動作状態の概略図である。
図1Cは、先行技術に係るディスプレーサ型スターリングエンジンの1つの動作状態の概略図である。
図1Dは、先行技術に係るディスプレーサ型スターリングエンジンの1つの動作状態の概略図である。
図2は、本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの概略図である。
図3Aは、本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの動作状態の概略図である。
図3Bは、本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの動作状態の概略図である。
図3Cは、本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの動作状態の概略図である。
図3Dは、本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの動作状態の概略図である。
図4は、作動ガスへ冷ディスプレーサ流体を噴射して効率的に熱交換するポンプとノズル機構を含む流体ディスプレーサの概略図である。
図5は、本発明の実施例に係るディスプレーサ流体ノズルと効率的な動作の熱交換を含む流体ディスプレーサエンジンの概略図である。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図2 図3A 図3B 図3C 図3D 図4
実施例

[0008] 本発明の様々な実施例は、ディスプレーサ型スターリングエンジンの固体ディスプレーサを一組の暖ディスプレーサチャンバと冷ディスプレーサチャンバとの間で循環する暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体とに置換することによって、従来知られているスターリングエンジンと従来知られているOTECシステムの欠点を克服する。]
[0009] 本発明の実施例は、図2を参照して記載される。流体ディスプレーサエンジン300は、暖移送パイプ310を介して第2暖流体リザーバ304に接続された第1暖流体リザーバ302を含む。第1冷流体リザーバ306は、冷移送パイプ312を介して第2冷流体リザーバ308に接続される。第1暖流体リザーバ302は、第1ガス導管314を介して第1冷流体リザーバ306に接続する。第2暖流体リザーバ304は、第2ガス導管316を介して第2冷流体リザーバ308に接続する。] 図2
[0010] 暖ディスプレーサ流体318は、第1暖流体リザーバ302内と、第2暖流体リザーバ304内とに配置され、暖移送パイプ310を介してこれらの間を通過する。冷ディスプレーサ流体320は、第1冷流体リザーバ306内と、第2冷流体リザーバ308内とに配置され、冷移送パイプ312を介してこれらの間を通過する。暖ディスプレーサ流体318は、第1ガス導管314および第2ガス導管316を介して第1冷流体リザーバ306または第2冷流体リザーバ308の何れかへ通過するのを禁止される。冷ディスプレーサ流体320は、第1ガス導管314および第2ガス導管316を介して第1暖流体リザーバ302または第2暖流体リザーバ304の何れかへ通過するのを禁止される。]
[0011] 実施例では、第1ガス導管314と第2ガス導管316が垂直に配向されている。各ガス導管の頂部端は各暖流体リザーバ302,304内で最も高い暖ディスプレーサ流体の水位より上に配置される。各ガス導管314,316の底部端は、各冷流体リザーバ306,308内で最も高い冷ディスプレーサ流体の水位より上に配置される。]
[0012] 第1作動ガス322は、第1ガス導管314を介して第1暖流体リザーバ302と第1冷流体リザーバ306との間を自由に移動する。第2作動ガス324は、第2暖流体リザーバ304と第2冷流体リザーバ308との間を自由に移動する。暖流体リザーバ302,304と冷流体リザーバ306,308との間の温度勾配は、各作動ガス322,324の圧力を交互に増減させて暖ディスプレーサ流体318を暖流体リザーバ302,304間で循環させ、冷ディスプレーサ流体320を冷流体リザーバ306,308間で循環させる。流量制御弁(図示せず)は、例えば移送パイプ310,312で用いられてもよく、暖ディスプレーサ流体318と冷ディスプレーサ流体320の交替交代の方向の流れを維持し、第1作動ガス322と第2作動ガス324との間に十分な差圧が発達する時間を考慮する。エネルギは、暖ディスプレーサ流体の流れおよび/または冷ディスプレーサ流体の流れに接触するエネルギ抽出装置を提供することによってディスプレーサ流体の流れから抽出することができ、流体ディスプレースメントエンジン300の出力エネルギを提供する。この分野で既知の様々なエネルギ抽出装置が適しており、例えば暖移送パイプ310内および/または冷移送パイプ312内にタービン発電機(図示せず)が提供されてもよい。本発明の実施例は、制御弁とタービン発電機の機構を含み、図3A乃至3Dを参照して記載される。] 図3A
[0013] 図3Aでは、流体ディスプレーサエンジン400が示されており、第1作動ガス422は、第1冷流体リザーバ406の冷たい環境から第1暖流対リザーバ402内に押し込まれる。第1暖流対リザーバ402の暖かい環境は、第1作動ガス422に熱を加える。第2作動ガス424は、第2暖流体リザーバ304の暖かい環境から第2冷流体リザーバ408内に押し込まれる。第2冷流体リザーバ408の冷たい環境は、第2作動ガス424から熱を取り除く。暖移送パイプ410内の第1弁430が閉じられ、冷移送パイプ412内の第2弁432が閉じられ、暖ディスプレーサ流体418と冷ディスプレーサ流体420の流れを禁止し、これによって第1作動ガス422と第2作動ガス424の一定容積を維持する。第1作動ガス422の圧力は暖まると増加し始め、第2作動ガス424の圧力は冷えると減少し始める。] 図3A
[0014] 図3Bでは、流体ディスプレーサエンジン400の次の状態が示されており、第1作動ガス422は第1暖流体リザーバ402内で加熱され、第2作動ガス424より高圧を有し、第2作動ガス424は第2冷流体リザーバ408内で冷却される。次いで、第2弁432が開かれ、第1弁430は閉じ続ける。第1作動ガス422と第2作動ガス424との間の差圧が、第1作動ガス422の圧力が第2作動ガス424の圧力と等しくなるまで第1冷流体リザーバ406から第2冷流体リザーバ408へ冷移送パイプ412を介して冷ディスプレーサ流体420を流す。] 図3B
[0015] 実施例では、第1タービン434が暖移送パイプ410内に配置され、第2タービン436が冷移送パイプ412内に配置される。冷移送パイプ412を介した冷ディスプレーサ流体420の流れは、第2タービン436の回転をもたらし、これは発電機または他の機械デバイスを駆動するのに用いられ、流体ディスプレーサエンジン400からエネルギを抽出する。]
[0016] 図3Cでは、流体ディスプレーサエンジン400の次の状態が示されており、次いで第1弁430と第2弁432が双方とも閉じられる。第2作動ガス424は、冷ディスプレーサ流体420の流れによって第2冷流体リザーバ408から第2暖流体リザーバ404へ圧縮移動され、第2暖流体リザーバ404の暖かい環境によって加熱されて第2作動ガス424の圧力を増加する。第1作動ガス422は、第1暖流体リザーバ402から第1冷流体リザーバ406へ膨張移動され、第2冷流体リザーバ406の冷たい環境によって冷却されて第1作動ガス422の圧力を減少する。] 図3C
[0017] 図3Dでは、流体ディスプレーサエンジン400の次の状態が示されており、第2作動ガス424は第2暖流体リザーバ404内で加熱され、第1作動ガス422より高圧を有し、第1作動ガス422は第1冷流体リザーバ406内で冷却される。次いで、第1弁430が開かれ、第2弁432は閉じ続ける。第1作動ガス422と第2作動ガス424との間の差圧が、第2暖流体リザーバ404から第1暖流体リザーバ402へ暖移送パイプ410を介して暖ディスプレーサ流体418を流す。暖移送パイプ410を介した暖ディスプレーサ流体418の流れは、第1タービン434の回転をもたらし、流体ディスプレーサエンジン400からエネルギを抽出する。] 図3D
[0018] 図3A乃至3Dに関して記載されるサイクルは、新しいサイクル毎に方向を逆にして連続的に繰り返す。] 図3A
[0019] 実施例では、独創的な流体ディスプレーサエンジンが海洋熱エネルギ変換(OTEC)機構について用いられる。この実施例では、暖流体リザーバは海洋表面またはその近くに配置され、冷流体リザーバは海洋水が実質的により冷たい海洋深く、例えば約200メートルの深さに配置され、海洋の自然な温度勾配を利用し、これによって海洋から熱エネルギを抽出する。暖流体リザーバと冷流体リザーバとの間の温度勾配はさらに、暖流体チャンバの太陽エネルギ吸収を最大化することによって増加することができる。]
[0020] 本発明の様々な実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの効率は、作動ガスの加熱速度と冷却速度の増加によって改善することができる。暖流体リザーバと冷流体リザーバの構造および/または第1ガス導管と第2ガス導管は、それらの表面積を最大化することによって、例えば、または作動ガス(および/または流体)と外部環境との間の接点にヒートシンクやヒートパイプなどのデバイスを利用することによって外部環境と効率的に熱交換するよう設計されてもよい。]
[0021] 本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの効率を増加する方法が、図4を参照して記載される。流体ディスプレーサエンジン450の冷作動流体460は、ノズル462,464へ流体をポンプで汲み上げることによって冷流体リザーバ456,458の一方または双方内で循環される。ノズル462,464からの冷作動流体の噴射は、これが噴射される作動ガス466の冷却速度を増加する。ノズル462と464は、作動ガス内でディスプレーサ流体を蒸発させないで作動ガスへディスプレーサ流体の粒子を噴射するよう設計されている。循環ポンプ476および478は、当業者に明らかなように電力と制御信号を受信する図示しない手段によって外部に接続され、適切な循環ポンプ476,478が望ましい時間に起動され、各冷流体リザーバ456,458内の作動ガスを冷却する。弁468,470は、図3A乃至3Dの実施例に関して上記に記載されるよう操作される。タービン472,474または他のエネルギ抽出装置は、図3A乃至3Dに関して上記に記載される作動流体からエネルギを抽出するのに用いることができる。] 図3A 図4
[0022] 循環ポンプ476,478は、各ディスプレーサ流体リザーバ内でディスプレーサ流体を循環させるよう示されているが、本発明の様々な実施例(図示せず)は、ディスプレーサ流体チャンバの外に延在し、次いで任意に熱交換器を通って、各ディスプレーサ流体リザーバ内へ戻る循環経路を含む。少なくとも一実施例では、各ディスプレーサ流体リザーバは循環ポンプを装備しており、これはディスプレーサ流体を対応する熱交換器へ通過させ、次いで例えば、ディスプレーサ流体リザーバ内へ戻り、ノズルを介して、ディスプレーサ流体を噴射する。]
[0023] 本発明の実施例に係る流体ディスプレーサエンジンの効率を増加する方法が、図5を参照して記載され、冷ディスプレーサ流体がノズルを通り、適切な冷流体リザーバ内へ噴射され、作動ガスをより効率的に冷却する。流体ディスプレーサエンジン500は、暖流体移送パイプ507と暖流体弁510を介して第2暖流体リザーバ504に接続された第1暖流体リザーバ502を含む。第1冷流体リザーバ506は、第1冷流体移送パイプ512と第1冷流体弁513を介して第2冷流体リザーバ508に接続される。第1冷流体リザーバ506はさらに、第2冷流体移送パイプ515と第2冷流体弁517を介して第2冷流体リザーバ508に接続される。] 図5
[0024] 図5に示される実施例は、制御部によって例えば、1つの冷移送パイプの入口から同じ移送パイプの出口へ一方向の流れを強制する一方、別の冷移送パイプの流れを閉じるよう弁513と517が制御されるという点を除いて、図3に関して記載される実施例と実質的に同一の方法で実行する。冷流体移送パイプ512,515はノズル519の出口で終端され、これはディスプレーサ流体を各チャンバ内へ噴射させ、これにより効率的に作動ガスから熱を吸収する。ノズルは、作動ガス内でディスプレーサ流体を蒸発させないで作動ガスへディスプレーサ流体の粒子を噴射するよう設計されている。] 図5
[0025] 実施例では、タービン521が暖移送パイプ507,510内と、冷移送パイプ512,515内に配置される。適切な移送パイプを介したディスプレーサ流体の流れは、各タービンの回転をもたらし、これは発電機または他の機械デバイスを駆動するのに用いられ、流体ディスプレーサエンジン500からエネルギを抽出する。]
[0026] 流体ディスプレーサエンジン500の効率はさらに、適切な流体リザーバへ各ディスプレーサ流体を移送中に暖ディスプレーサ流体を予熱することによっておよび/または冷ディスプレーサ流体を予冷することによって強化されてもよい。実施例では、予熱コイル523が暖移送パイプ507内に配置され、予冷コイル525が各冷移送パイプ512,515に配置される。あるいはまたは予熱コイル523と予冷コイル525に加えて、様々な他の予熱および/または予冷機構を用いてディスプレーサ流体を適切な流体リザーバに移動するときにこれを予熱および/または予冷してもよい。]
[0027] 本書で開示される様々な弁は、手動により、または例えば機械的連結、マイクロコントローラまたは他のマイクロプロセッサシステムなど任意の数の異なる制御種類により制御される。コンピュータ制御弁とポンプの使用がディスプレーサ流体の移送タイミングを提供し、作動ガスとディスプレーサ流体との間の熱伝導を最適化することを当業者は認識すべきである。一実施例では、例えば、暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体の移送はポンプの使用によって助長され、1つのディスプレーサ流体リザーバから別の対応するディスプレーサ流体リザーバへのディスプレーサ流体の流れを支援する。この実施例では、コンピュータ制御弁は正確なタイミングを提供し、作動ガスとディスプレーサ流体との間に最適な熱伝導を達成する。作動ガス内にノズルを介して噴射される冷ディスプレーサ流体に加えて、コンピュータ制御弁とポンプの使用は、暖ディスプレーサチャンバ内のノズルの使用と組み合わせることができ、作動ガスへ暖ディスプレーサ流体を噴射する。]
[0028] 暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体は、同じ流体または異なる流体でもよく、好ましくは高い熱容量を有する。本発明の様々な実施例に係る暖ディスプレーサ流体と冷ディスプレーサ流体としての使用に適した流体の実施例は、水または実質的に流体ディスプレースメントエンジンの作業温度と作業圧力を加えられる作動ガスの存在下で状態を変化しない任意の液体を含む。]
[0029] 第1作動ガスと第2作動ガスは、同じ種類のガスまたは異なる種類のガスでもよく、好ましくは高い熱容量を有する。本発明の様々な実施例に係る作動ガスとしての使用に適したガスの実施例は、例えば空気、窒素、水素およびヘリウムを含む。]
[0030] 本発明は実施例を参照して記載されているが、様々な他の変更、省略、および/または追加がなされてもよいこと、および実質的な均等物は本発明の趣旨および範囲から外れずに、その要素の代わりに用いてもよいことが当業者に理解されるであろう。さらに、多くの変更がなされて、その範囲から外れずに本発明の教示に特別の状態あるいは材料を適合してもよい。したがって、本発明は開示された特別の実施例に限定されず、本発明を実行することが意図されているが、本発明は添付されたクレームの範囲内にある全ての実施例を含むであろう。さらに、用語「第1」、「第2」などの使用について全く具体的に述べていない場合には、順序の重要性を全く表わさないが、むしろ用語「第1」、「第2」等は1つの要素を別の要素と区別するのに用いられる。]
权利要求:

請求項1
暖移送パイプを介して第2暖流体リザーバに接続された第1暖流体リザーバと;冷移送パイプを介して第2冷流体リザーバに接続された第1冷流体リザーバと;前記第1冷流体リザーバに前記第1暖流体リザーバを接続する第1ガス導管と;前記第2冷流体リザーバに前記第2暖流体リザーバを接続する第2ガス導管と;前記第1暖流体リザーバ内と、前記第2暖流体リザーバ内と、前記暖移送パイプ内とに配置された暖ディスプレーサ流体と;前記第1冷流体リザーバ内と、前記第2冷流体リザーバ内と、前記冷移送パイプ内とに配置された冷ディスプレーサ流体と;前記第1暖流体リザーバ内および前記第1冷流体リザーバ内に第1ガス圧をかける第1作動ガスと;前記第2暖流体リザーバ内および前記第2冷流体リザーバ内に第2ガス圧をかける第2作動ガスとを具え;前記第1暖流体リザーバと前記第2暖流体リザーバは、温度勾配によって前記第1冷流体リザーバと前記第2冷流体リザーバから分離されており;暖ディスプレーサ流体または冷ディスプレーサ流体の何れかの流れをエネルギ変換装置からの出力エネルギに変えるよう適合された少なくとも1つのエネルギ抽出装置を具えることを特徴とするエネルギ変換装置。
請求項2
請求項1に記載のエネルギ変換装置において、前記温度勾配が、各作動ガスの圧力を交互に増減させて前記暖ディスプレーサ流体を前記暖流体リザーバ間で循環させ、前記冷ディスプレーサ流体を前記冷流体リザーバ間で循環させることを特徴とする装置。
請求項3
請求項1に記載のエネルギ変換装置において、前記第1ガス導管と前記第2ガス導管は、前記暖ディスプレーサ流体が前記第1冷流体リザーバと前記第2冷流体リザーバへ通過するのを禁止し、前記冷ディスプレーサ流体が前記第1暖流体リザーバと前記第2暖流体リザーバへ通過するのを禁止するよう配置されることを特徴とする装置。
請求項4
請求項3に記載のエネルギ変換装置において、前記第1ガス導管と前記第2ガス導管が垂直に配向されており、前記ガス導管の各々の頂部端は各暖流体リザーバ内の最も高い暖ディスプレーサ流体の位置より上に配置され;各ガス導管の底部端は各冷流体リザーバ内の最も高い冷ディスプレーサ流体の位置より上に配置されることを特徴とする装置。
請求項5
請求項1に記載のエネルギ変換装置が、暖移送パイプ内に配置された第1流量制御弁と;冷移送パイプ内に配置された第2流量制御弁と、を具えることを特徴とする装置。
請求項6
請求項5に記載のエネルギ変換装置が、前記第1流量制御弁および前記第2流量制御弁と通信する制御部を具え、前記制御部は、決められた時間に前記第1流量制御弁と前記第2流量制御弁とを開閉して、前記暖ディスプレーサ流体と前記冷ディスプレーサ流体の交替交代の方向の流れを維持するよう適合されていることを特徴とする装置。
請求項7
請求項6に記載のエネルギ変換装置において、前記制御部は、前記暖ディスプレーサ流体または前記冷ディスプレーサ流体の流れをもたらすために前記第1作動ガスと前記第2作動ガスとの間に十分な差圧が発達する時間を考慮するよう適合されていることを特徴とする装置。
請求項8
請求項1に記載のエネルギ変換装置において、前記暖移送パイプおよび前記冷移送パイプの少なくとも一方の中に少なくとも1つのタービンが配置されることを特徴とする装置。
請求項9
請求項1に記載のエネルギ変換装置が、前記暖移送パイプおよび前記冷移送パイプの少なくとも一方に配置された少なくとも1つのノズルを具え、前記ノズルは、前記暖流体リザーバまたは前記冷流体リザーバの各々の中の前記第1作動ガスまたは前記第2作動ガスの各々へ前記暖ディスプレーサ流体または前記冷ディスプレーサ流体の各々を噴射するよう配置されることを特徴とする装置。
請求項10
請求項1に記載のエネルギ変換装置が、前記冷ディスプレーサ流体に接触する予冷器であって、前記冷ディスプレーサ流体から熱を取り除くよう適合された予冷器を具えることを特徴とする装置。
請求項11
請求項1に記載のエネルギ変換装置が、前記暖ディスプレーサ流体に接触する予熱器であって、前記暖ディスプレーサ流体に熱を加えるよう適合された予熱器を具えることを特徴とする装置。
請求項12
請求項1に記載のエネルギ変換装置において、前記エネルギ抽出装置がタービン発電機を含むことを特徴とする装置。
請求項13
請求項1に記載のエネルギ変換装置が、循環ポンプと通じるノズルを具え、前記ノズルと循環ポンプが前記冷流体リザーバの一方または双方内の前記冷ディスプレーサ流体を循環するよう配置されており、前記冷ディスプレーサ流体が前記作動ガスへ噴射されるとき前記作動ガスが前記冷ディスプレーサ流体によって冷却されることを特徴とする装置。
請求項14
各々が噴射ノズルで終端される出口を有する暖流体移送パイプであって、自身に配置された第1暖流体弁を有する第1暖流体移送パイプおよび自身に配置された第2暖流体弁を有する第2暖流体移送パイプを介して第2暖流体リザーバに接続された第1暖流体リザーバと;各々が噴射ノズルで終端される出口を有する冷流体移送パイプであって、自身に配置された第1冷流体弁を有する第1冷流体移送パイプおよび自身に配置された第2冷流体弁を有する第2冷流体移送パイプを介して第2冷流体リザーバに接続された第1冷流体リザーバと;前記第1冷流体リザーバに前記第1暖流体リザーバを接続する第1ガス導管と;前記第2冷流体リザーバに前記第2暖流体リザーバを接続する第2ガス導管と;前記第1暖流体リザーバ内と、前記第2暖流体リザーバ内と、前記第1暖移送パイプ内または前記第2暖移送パイプ内の少なくとも1つとに配置された暖ディスプレーサ流体と;前記第1冷流体リザーバ内と、前記第2冷流体リザーバ内と、前記第1冷移送パイプ内または前記第2冷移送パイプ内の少なくとも1つとに配置された冷ディスプレーサ流体と;前記第1暖流体リザーバ内および前記第1冷流体リザーバ内に第1ガス圧をかける第1作動ガスと;前記第2暖流体リザーバ内および前記第2冷流体リザーバ内に第2ガス圧をかける第2作動ガスと;前記第1暖流体リザーバと前記第2暖流体リザーバは、温度勾配によって前記第1冷流体リザーバと前記第2冷流体リザーバから分離されており;前記第1暖流体弁と、前記第2暖流体弁と、前記第1冷流体弁と、前記第2冷流体弁と通信する制御部であって、適切な前記第1暖流体弁と、前記第2暖流体弁と、前記第1冷流体弁と、前記第2冷流体弁とを決められた時間に開閉して、前記暖ディスプレーサ流体と前記冷ディスプレーサ流体の交替交代の方向の流れを維持し、各移送パイプの各出口の方向と各噴射ノズルの方向へ一方向の流れを強制するよう適合されいる制御部と;前記第1ディスプレーサ流体または前記第2ディスプレーサ流体の何れかの流れをエネルギ変換装置の出力エネルギに変換するよう適合される少なくとも1つのエネルギ抽出装置と、を具えることを特徴とするエネルギ変換装置。
請求項15
請求項14に記載のエネルギ変換装置において、前記温度勾配が、各作動ガスの圧力を交互に増減させて前記暖ディスプレーサ流体を前記暖流体リザーバ間で循環させ、前記冷ディスプレーサ流体を前記冷流体リザーバ間で循環させることを特徴とする装置。
請求項16
請求項14に記載のエネルギ変換装置において、前記第1ガス導管と前記第2ガス導管は、前記暖ディスプレーサ流体が前記第1冷流体リザーバと前記第2冷流体リザーバへ通過するの禁止し、前記冷ディスプレーサ流体が前記第1暖流体リザーバと前記第2暖流体リザーバへ通過するのを禁止するよう配置されることを特徴とする装置。
請求項17
請求項14に記載のエネルギ変換装置において、前記制御部は、前記第1作動ガスと前記第2作動ガスとの間に十分な差圧が発達する時間を考慮するよう適合されており、各ノズルに前記暖ディスプレーサ流体または前記冷ディスプレーサ流体の噴射をもたらすことを特徴とする装置。
請求項18
請求項14に記載のエネルギ変換装置が、前記冷ディスプレーサ流体に接触する予冷器であって、前記冷ディスプレーサ流体から熱を取り除くよう適合された予冷器を具えることを特徴とする装置。
請求項19
請求項14に記載のエネルギ変換装置が、前記暖ディスプレーサ流体に接触する予熱器であって、前記暖ディスプレーサ流体に熱を加えるよう適合された予熱器を具えることを特徴とする装置。
請求項20
エネルギ生成方法であって、暖移送パイプを介して第2暖流体リザーバに第1暖流体リザーバを接続するステップと;冷移送パイプを介して第2冷流体リザーバに第1冷流体リザーバを接続するステップと;第1ガス導管を介して前記第1冷流体リザーバに前記第1暖流体リザーバを接続するステップと;第2ガス導管を介して前記第2冷流体リザーバに前記第2暖流体リザーバを接続するステップと;前記第1暖流体リザーバ内と、前記第2暖流体リザーバ内と、前記暖移送パイプ内とに暖ディスプレーサ流体を配置するステップと;前記第1冷流体リザーバ内と、前記第2冷流体リザーバ内と、前記冷移送パイプ内とに冷ディスプレーサ流体を配置するステップと;前記第1暖流体リザーバ内および前記第1冷流体リザーバ内に第1ガス圧をかける第1作動ガスを提供するステップと;前記第2暖流体リザーバ内および前記第2冷流体リザーバ内に第2ガス圧をかける第2作動ガスを提供するステップと;前記第1暖流体リザーバと前記第2暖流体リザーバは、温度勾配によって前記第1冷流体リザーバと前記第2冷流体リザーバから分離されており;前記暖ディスプレーサ流体または前記冷ディスプレーサ流体の何れかの流れをエネルギ変換装置の出力エネルギに変換するステップと、を含むことを特徴とする方法。
請求項21
請求項20に記載の方法がさらに、前記作動ガスへ前記冷ディスプレーサ流体を噴射するとき前記作動ガスが前記冷ディスプレーサ流体によって冷却されるステップを含むことを特徴とする方法。
請求項22
請求項20に記載の方法がさらに、熱交換器に前記冷ディスプレーサ流体を通過するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項23
請求項21に記載の方法がさらに、熱交換器に前記暖ディスプレーサ流体を通過するステップを含むことを特徴とする方法。
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